木場です。
先日、平昌オリンピックフィギアスケート競技で
我らが羽生結弦選手が金メダル、宇野昌磨選手が銀メダルを獲得しましたね!!

日本にとって最高の形になりました!!
本当におめでとうございます!!!
この結果でやはりいちばん驚かされたのが、
羽生選手のレジリエンス力です。
「レジリエンス」とは
逆境力、しなやかな折れない心、失敗から立ち直る精神力のこと。
彼は、昨年のグランプリシリーズの公式練習中に全治3週間~8週間
絶対安静の10日間の怪我に見舞われました。
それを経ての、今回の平昌オリンピック出場。
そして、金メダル獲得。
これまで、たくさんの逆境に直面してきたはずです。
なぜ、彼はそんな逆境を乗り越え、今回金メダルを獲得できたのか。
彼のレジリエンスの高さを証明する代表的なポイントをあげてみました。
目次
感情コントロールがうまい
レジリエンスが高い人は、プレッシャーの中で感情を調節する能力が長けています。
羽生選手のインタビューで見て取れる
ポジティブとネガティブの両方の感情を
しっかり説明できている点です。
嬉しい時は嬉しい、悔しい時は悔しいと
しっかり自分の言葉で表すことができます。
これは普段から自分の感情を
理解しているからできることなんです。
感情コントロールというと、
感情を力ずくでコントロールするイメージがあるかもしれませんが、
それは感情に蓋をしているだけで、
そのエネルギーはどこかに消えてなくなるわけではありません。
さらに、彼の特徴的なのは、
日本人にしてはコーチや関係者たちとスキンシップをよくします。
実は、スキンシップは幸福感を感じるための有効な方法の一つで、
脳内ではセロトニンというホルモンを分泌すると言われているんです。
セロトニンとは、心を安定させたり平常心を保つために欠かせないもの。
羽生選手の感情をきちんと表現する力やスキンシップの習慣が、
彼の感情コントロール力の高さにつながっていると言っても過言でありません。
自己効力感が高い
自己効力感は、わかりやすく言うと
「心のトレーニングでつけれる自信」です。
この自己効力感は、プレッシャーの中で高い目標に
たどり着くまで這い上がる時に必要な力です。
今回、羽生選手がショートプログラム後のインタビューで
こんなことを話していました。
「僕は五輪を知っている。元五輪チャンピオンなので、
明日に向けてリベンジしたい。
(ソチ五輪の)フリーのミスがここまで4年間頑張って
強くなった原因だと思っているので」。
このメッセージには、
・「元五輪チャンピョン」→自らの成功体験をしっかり認識している
・「ソチ五輪で金メダルの経験」→自分というお手本を持っている
・「明日に向けてリベンジしたい」→ショートプログラムを終えて、五輪のムードを感じている
という、自己効力感を上げるための大切な要素が隠されていました。
実は、羽生選手が昨年怪我をした際、
彼のコーチは
「ケガをしてくれてよかったのかも。
少しでも身体を休めることができる。」
と語ったとか。
おそらく、コーチは羽生選手に同じように
伝え励ましたことでしょう。
この怪我の影響でトリプルアクセルの練習を再開したのが、
オリンピックの3週間ぐらい前からだったそうです。
きっと「リンクで滑られなかったからこそ、あの演技ができた。」
と思っているに違いありません。
羽生選手の高い自己効力感で
このハンディの中、金メダルまで這い上がってきたのです。
このハンディの中、金メダルまで這い上がってきたのです。
感謝の習慣
羽生選手のインタビューに
感謝を表す言葉がないときはありません。
先日の金メダル獲得後の会見でも
「右足を触っていたのは痛みですか?」
の質問に対して
「右足に感謝しかないです。」
と答えていました。
感謝の感情は自分の内側から溢れ出すものですが、
その気持は外に向けられます。
特に羽生選手が素晴らしいのは
普段から「感謝の念」を高めていることです。
常に「有り難い」という気持ちで出来事を受け入れ、
特別であたり前のものではないという「感謝の想い」を強めてるのです。
他にも、感謝にはこんないいことがあります。
・ネガティブな感情を「中和」させる
・前向きでいられる
・健康体質になる
・思いやりが生まれる
金メダルが決まった時の喜びの表情や、
発っする数々の感謝の言葉に彼の「芯の強さ」を
感じ取ることができました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の羽生選手のケガから復帰しての金メダル獲得。
レジリエンスが高くなければ、この金メダルはおそらくなかったことでしょう。
子供の頃に決めた目標「オリンピックで”2個”金メダルを獲る!」
を叶えてしまった彼の新たな挑戦が、これから楽しみで仕方ありません!
木場真一